店舗付き住宅(とんがりハット)
“光を捉まえたいと思った。写真的に固定された光ではない時間的にうつろう光を。”
香川県さぬき市を貫通するバイパスから一歩裏に入った場所に建つ店舗付住宅。
店舗はクラフト作家の器等を取り扱うギャラリー部分と、日替わり定食やコーヒー等を提供するカフェ部分とからなるカフェギャラリーである。
住居部分の中心に据えられたトップライトはここに暮らす人に絶えず時間の存在を知らせ続ける。
太陽の光は時間そのものだと言ってもいい。
店舗は景観の良くない南面への視界をふさぎ、水田が広がる北面に大きく開口を取った。
どの面を開きどの面を閉じるかは非常に重要なポイントになる。
北面の落ち着いた光と順光の景色は南面より優先すべき場合が多いと考えている。