室内の仕切りに引き戸を使うべき5つの理由
美しく、フレキシブルで機能的。使いやすい室内空間をつくるなら、仕切り扉は引戸がベストの選択肢かもしれません!
モダンな建築では、多くの人が開放感とスムーズな動線を求めます。そして、それをかなえてくれるのが引き戸です。引き戸が作り出すシームレスな人の動きは、前後に開閉する開き戸では出せないもの。美しくてエレガント、空間をフレキシブルに使えて、省スペースにもなるーーインテリアに取り入れたくなる引き戸の魅力をご紹介します。
さらに、左側の引戸も閉めると、LDKとプライベートエリアを必要に応じて仕切れます。来客があるときに子どもたちは寝る時間になったり、逆に年頃の子どもが友人を泊めて深夜まで遊びたいから親は寝室に行ったりするときにも重宝します。
ニューヨークにあるこちらのロフトでは、幼い2人の子どもに別々の寝室を用意するのでなく、1つの大きな部屋を与え、間仕切りの引戸を取り付けました。部屋の一方はプレイルームとして、もう一方は2人の寝室として使っています。プレイルームはゲストルームにもなりますし、将来子どもたちが成長して個室をほしがるようになったら、独立した2つの寝室にできます。
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2. 省スペースになる
開けたときに戸が重なる引き違い戸でも、壁のなかに入れ込む引き込み戸でも、引き戸はドアと違って、開け閉めに必要な前後のスペースを気にしなくてすみます。
開けたときに戸が重なる引き違い戸でも、壁のなかに入れ込む引き込み戸でも、引き戸はドアと違って、開け閉めに必要な前後のスペースを気にしなくてすみます。
室内の引き違い戸と屋外へ通じる引き違い戸を平行に設置して、屋内と屋外をシームレスにつないでいます。
隣り合った2つの部屋(または1部屋のなかの2つのエリア)を引き戸で仕切ると、開ければオープンな空間に、閉めると別々の空間に、と過ごし方に合わせてアレンジができます。コンパクトな家にぜひおすすめしたい方法です。リビングなどの共有エリアに書斎が隣り合っている場合、仕事に集中したいときや子どもが学校から帰ってきたときなど、引き戸を閉めれば独立した自分だけの空間をつくれます。
ドアが必要だけれど個室にするにはスペースが狭い場合には、スライド式のドアを使えないか検討しましょう。
3. 動線がよくなる
開き戸のようにドアをいちいち開けなくても、空間を開け放した状態にできる引き戸は、わずらわしさを排除し、動線をよくしてくれます。部屋と部屋の間の開口部が広いほど、引き戸を開けたときに流動的な動線が生まれます。
開き戸のようにドアをいちいち開けなくても、空間を開け放した状態にできる引き戸は、わずらわしさを排除し、動線をよくしてくれます。部屋と部屋の間の開口部が広いほど、引き戸を開けたときに流動的な動線が生まれます。
今まで見た引戸はどれも今ひとつ素敵に見えなかった、という人へ。フレームのなかに収めてしまうタイプなら、レールが見えることもなく、見た目もシームレスで空間を最大限に活かせます。
ポイント:もちろん引き戸は正しく建て付ける必要があります。床にレールをつけるのは好きでない場合も大丈夫。最近の引き戸は上部のレールだけでスライドできるものがたくさんあります。これなら、床に溝を設けて空間を分断することもありません。ただ、ドアが大型で重量がある場合、建具が耐荷重を超えないよう注意してください。プランニングの段階からプロに相談しましょう。
ポイント:もちろん引き戸は正しく建て付ける必要があります。床にレールをつけるのは好きでない場合も大丈夫。最近の引き戸は上部のレールだけでスライドできるものがたくさんあります。これなら、床に溝を設けて空間を分断することもありません。ただ、ドアが大型で重量がある場合、建具が耐荷重を超えないよう注意してください。プランニングの段階からプロに相談しましょう。
5. 個性とスタイルをプラス
引き戸にも数えきれないほどの選択肢があります。例えば、古材を利用するのもおすすめです。職人の手を借りて、あるいは思い切って自分でDIYに挑戦して、古い扉や希少価値のある扉に手入れをし、なめらかにスライドする引戸として再生すれば、家に建築としての個性と魅力をプラスできます。
引き戸にも数えきれないほどの選択肢があります。例えば、古材を利用するのもおすすめです。職人の手を借りて、あるいは思い切って自分でDIYに挑戦して、古い扉や希少価値のある扉に手入れをし、なめらかにスライドする引戸として再生すれば、家に建築としての個性と魅力をプラスできます。
2枚のアンティークの扉を使った寝室。使い勝手がいいだけでなく、部屋の印象を決める存在でもあります。
日本の伝統家屋で使われている障子も引き戸のひとつ。写真の家のオーナーはハーバード大学で日本の社会学を研究する学者が、「日本式の書斎をつくってほしい」と建築家に依頼してできたのがこちらの空間。日本の書斎は思索にふけるための部屋であり、障子で仕切ります。障子は静謐な日本的ミニマリズムを演出してくれる建具です。繊細で丈夫な和紙を通して光が空間に広がる一方、プライバシーを守るという点でも理想的です。
廊下の屋外側の壁も、障子とリンクさせたデザインに。一般的な外壁と同じ断熱性をもつ「カルウォール」という半透明の素材を使用しています。
引き戸と開き戸、どっちを選ぶべきか迷ったら。検討したいポイント
家づくりのヒントをもっと読む
廊下の屋外側の壁も、障子とリンクさせたデザインに。一般的な外壁と同じ断熱性をもつ「カルウォール」という半透明の素材を使用しています。
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間取りをオープンなワンルーム空間とするコンテンポラリーな住宅は、現代のライフスタイルにあっていますが、空間をゾーニングできればさらに使いやすくなります。シドニーにあるこちらの家では、天井まで届くホワイトウォッシュ仕上げのオーク材の引戸を閉めると、奥のキッチン&パントリーを隠すことができます。